てくてく

日々の作曲に

増えるアイディア

 pre-nytの曲のアイディアの話。

 

 pre-nytは一応エレクトロニカの体裁をとっているけども(実際の呼び名というかジャンル名とか正直に言って僕にとってはどうでもいい。エレクトロニカと言っておけばあらゆる音を放り込めるし、僕にとってのエレクトロニカとはそういう非常に都合の良い入れ物だ。だからエレクトロニカだからこうしなくてはならないとかダメだとかは無いと思う。何度も言ってることだけど)、「僕にとってのpopな歌モノとは」ということも一つ大事なテーマもある。

 

 それで結構前から考えてる曲のアイディアの一つに、「2小節、あるいは歌の1〜2フレーズごとにそれに付随するバックのアレンジががらりと変化する歌モノ」。例えば、最初の2フレーズのバックはpop的、次の2フレーズはclassic的、次の1フレーズはjazzっぽいアレンジ、などというふうに。Aメロ、Bメロのような分割の仕方もあると思うんだけど、そのアイディアだとそこまで過激でなくても恐らく既にそういう曲はある。重要なのはAメロ、Bメロ、サビのような構造で分割することではなく歌のメロディーに付随バックのアレンジの変化ありきで全体を構造せしめること。

 

 これって多分に現代音楽的な発想だなと思うし、ここまで整理してみて川島素晴先生の1999年の「Dual Personality3」(3だったと思う…。あの芥川賞受賞後の委嘱作品のでっかいオケのやつね)のオーケストラによる旋律とそれに付随する和声構造をもとにしたオケの分割のアイディアっぽいなと思った。もちろん先生のアイディアの根幹は「演じる音楽」なので表面的な類似性だけを取り上げてみたところで全く別物なのは当たり前。これを「僕にとってもpopな歌モノ」アイディアとしてpre-nytでやってみることが重要かなと。  

 

 あと高校1年の時に作曲した曲をpre-nyt用に転用できないかなというのも思いついた。当時(1995年)買ったMacYAMAHAが出していたDTM用の音源モジュールMU80とOpcode社のEZ Visionで夜な夜な作ったインストなのだけどなんとなく好きなのでずっと記憶にある。あ、これ当時の音源もまだ残ってることも思い出した。Macで打ち込みをしてた。ちなみにMU80は今だと中古で1万円ぐらいで売られてるみたい。意外に高い。今調べたけど当時の税抜き価格で7万9000円してたみたい。高い!このMU80とEZ Visionが確か一つのパッケージになって「Hello! Music」だったかそんな名前でかなり安い価格で売られてたように思う。