てくてく

日々の作曲に

modulated b-2作曲終了。

今日のセクションの作曲は3時間で終わった。早かった。凄い。

 

この夏はいつもの電子音楽の作曲の風景から一転オーケストラの作曲の風景へと様変わり。オケを書くことはもうずっと前から考えてたけどアイディアに困っていた。でも本当はなかなか本気で書く気になれなかったからじゃないだろうかとも思う。だって結局この2ヶ月でささっとアイディアがまとまってしまったから。

 

それにしてもこのオケの作曲は楽しい。電子音楽の時は本当に憂鬱になるぐらい「あぁ、今日も勝てる見込みがあるかどうかわからない格闘をするのか…」とMacの電源を入れるのも億劫な気分だった。それだけ難しいってことだと思ってる、エレクトロニカの制作は。まぁ、久々にガッツリ現代音楽を作曲するという、頭の中の環境がガラっと変わったから今楽しいと思えるのかも。自分の手でペンを使って音符書くってだけでも本当に久々だ。

 

現代音楽は大好きだけど、現代音楽という場から足を洗って電子音楽に来た。というのが電子音楽を作り始めた当初の気分。でも本当は現代音楽も現代音楽の作曲も好きだけど、演奏の前段階(リハ)での演奏者とのやり取りが本当に面倒で気を使うのが嫌で逃げてきたというのが実情だと思う。恐らく特に日本人演奏家が面倒な人たちが多いんだと思う。ヨーロッパの演奏家たちはもっと作家と対等な感じで接してくれると聞いたから日本人演奏家は特殊な例なのかもしれない。僕の印象では日本人演奏家たちは異常に神経質で、よく言えば細やかな神経の持ち主とも言えるけど、その反面言葉に対するセンシティヴィティが異常に鈍い。そういうのが嫌になったんだと思う、最初は。

 

それはさておき、電子音楽エレクトロニカ)と現代音楽。頭の中を切り替えるのに少々(特に電子音楽から現代音楽へという場合はそうかもしれない)手間取ったけど、両方を自由に行き来するのに自分としては何の違和感もない。エレクトロニカの作曲をするのにアイディアのヒントになるのが現代音楽の作品だったというのも僕にはよくある。

 

書きたいことがまだまだあるけど、今日はここまでにしよう。